Kamen Rider Fourze 44 Transcript
〈これが
前回の『仮面ライダーフォーゼ』〉
(城島ユウキ)
昔… 声がしたんです 宇宙から。
(レオ・ゾディアーツ)
より優れた人間になるため
2つの人格は 淘汰し合うのだ。
あなたね!? 私のニセモノ!
(闇ユウキ)私も城島ユウキ。
私は影 あなたは光。
(サジタリウス・ゾディアーツ)
新しい城島ユウキの誕生だ。
(歌星賢吾)
それは ただの分身体じゃない!
爆発エネルギーの塊だ!
(朔田流星)うわーっ!
(如月弦太朗)流星…!
(流星)危なかったな… 弦太朗…。
流星ー!
おい!
おい… 流星!? 流星!
(ジェミニ・ゾディアーツ)
エヘヘ… 出た出た 分身爆弾!
(サジタリウス)あと 12時間。
止められるものなら
止めてみたまえ。
私とジェミニが
プレゼンターに会いに行くことを。
フッ! ハハハ…。
(賢吾)プレゼンター…?
流星 すまねえ!
ユウキ… どこ行くんだ!?
賢吾 流星を頼む。
ユウキ! ユウキ 心配すんな!
必ず守ってやるから!
ユウキ!
(ユウキ)遅いよ ゲンちゃん…。
もう遅いんだよ!
ユウキ…。
おい ユウキ 待て!
(弦太朗)ユウキ! ユウキ!
頼む!
ユウキ 出てきてくれ!
頼む ユウキ!
(闇ユウキ)アハハ…。 あ~あ。
アハハハ…!
〈宇宙…〉
〈無限のコズミックエナジーを
秘めた 神秘の世界〉
〈若者たちは アストロスイッチで
その扉を開き 未来を創る〉
〈Space on your hand!〉
〈その手で 宇宙をつかめ!〉
・~
(我望光明)ジェミニ…。
新しい君の
誕生の儀式を行おう。
うれしい…
一緒に見ましょう。
古い私の最期を。
愚民どもを切り捨てて
星に登る
私たちの前途を祝して!
頼もしいね。
選ばれし人間は そうでなくては。
(立神 吼)
大変な ご寵愛ぶりだな。
(速水公平)
プレゼンターからの声か…。
私には まったく覚えがない。
リブラ。
(速水)はい…。
(我望)ピスケスは まだかね?
発見を急ぎたまえ。
心得ております。
これだから
星の声の聞こえない者はね。
《我望様が必要なのは
私ではなく
私のスイッチだけなのか…》
近いな…。
闇が完全に勝利するときが。
ええ… サジタリウス様。
(大文字 隼)ダメだ!
ユウキの奴 見つからない。
(JK)もう疑いも晴れたんだから
逃げる必要もないでしょうに。
疑ってた俺が言うのも
なんですけど。
(風城美羽)私も同罪ね。
俺のせいだ。
友達 友達 言ってるくせに
相手が 一番 苦しいときに限って
いっつも こうだ。
お前だけのせいでもないさ。
流星は どうだ?
(美羽)
友子が ついてくれてるわ。
(野座間友子)流星さん…。
1つ 気になることがある。
サジタリウスが言ってた
プレゼンターという言葉。
(JK)なんなんすか?
その プレゼンターって。
人類に対して働きかける
宇宙からの意志。
宇宙からの意志…?
命名者は江本さんだ。
特定の条件を
満たした者だけに届く
宇宙からの
メッセージのようなものらしい。
ユウキに
特別な力があったってことか?
ああ。 もしかしたら
ゾディアーツになる人間は
多かれ少なかれ
そうした声に
導かれてるのかもしれない。
星からの声に 魅入られた人間…。
それがゾディアーツ。
(携帯電話の着信メロディー)
はい!
ユウキが帰ってきた!?
(ユウキの母)今日の晩ご飯は
中華にしっチャイナ~!
(ユウキの父)
中国 一番 人口多いよ。
(3人)チャイニー チャイニー!
(3人)フアンフアン。 カンペイ。
《お父さん お母さん…
そいつは 私じゃない!》
ハハハ…!
ちょっと トイレに
行きチャイナ!
返してよ…。
私の家… 私の家族…
返してよ!
ウフフフ… いや!
もう 私のものだもーん!
あなたが ニセモノだって話すわ。
あぁ~ お気の毒!
その顔じゃ もう誰にも
信じてもらえないわよ。
仮面ライダーが来る前に
早く逃げたら?
なんでよ…。
ニセモノは あなたなのに!!
存在が濃いほうが
本物だってば。
それに 記憶も能力も
ほとんど私のもの。
勝ちは動かない!
アハハハ…!
それに これを持ってるほうが
濃くなるに決まってるしね。
(ユウキの母)
ユウキ 誰かいるの?
嫌… ニセモノになるのは
絶対に嫌!
あ~らら。
どうなっても知らないわよ。
(隼)いたな ニセモノめ!
ち… 違うよ…!
嘘…!? 名前が出てこない!
大事な仲間なのに!
記憶が… あの子に
取られちゃってる!
許さねえ! ニセユウキ!
(JK)チェックメイト!
ニセモノちゃん。
(隼)いたな ニセモノめ!
逃がさないわよ ニセモノめ!
ニセモノが…。
ニセモノ!
(JK)出たな ニセモノめ!
ニセユウキ!
ニセモノ!
(隼・美羽)ニセユウキ!
嫌ーっ!!
必ず倒して
ユウキを救ってやる!
(電子音声)「スリー ツー ワン」
変身!
・~
っしゃー! 宇宙 キター!!
この白いの なんだっけ…。
待って! 違う…。
いいぞ! 奴は力が出てない。
今なら 勝てる!
ハッ!
ああっ!
これで どうだ!
(電子音声)「クロー チェーンソー
スパイク シザース」
(電子音声)「クロー・オン
チェーンソー」
(電子音声)
「スパイク シザース・オン」
いくぜ! ハッ!
その調子よ 弦太朗!
いや… 何か おかしい。
弱すぎるぞ。
やったね! これなら勝てそう!
(美羽)ユウキ!
もう 安心!
さすが ゲンちゃん!
ああ… おう!
《んっ? ケンカしてたんじゃ
なかったのか?》
やれやれ! ゲンちゃん!
とどめだ!
(電子音声)「クロー チェーンソー
スパイク シザース」
(電子音声)「リミットブレイク」
おーりゃっ!
ハッ! ハーッ!
おーりゃっ!
なんで… なんでよ…。
観念しろ! ニセユウキ…。
よせ 如月!
どうしたの? 賢吾君。
それは
本物のユウキかもしれない。
うう… ううっ…。
えっ…!?
違う 違う 違う 違う…!
おそらく そっちがニセモノだ。
もう すでに
ここまで
立場が逆転していたんだ。
えっ!?
(闇ユウキ)ピンポーン!
さっすが 賢吾君。
頭いい~!
今から 私に
乗り換えておいたほうがいいよ。
君になど 興味がない。
あっちは…
アハハハ! いなくなるから!
本物のユウキを返せ!
あっそ!
あなたたちに
前のユウキを始末させるのも
面白そうだと思ったんだけどね。
くっ…!
でも いいわ。
あと 10時間。
もう 打つ手なしよねぇ。
なんだと!?
(笑い声)
ユウキ… ごめん!
なんで こんなところに来たの?
私…。
わからない!
なんで…!?
(レオ)いよいよ
偉大なるサジタリウス様が
ジェミニ誕生の儀式を行われる。
お前は その いけにえだ。
ジェミニ誕生の儀式…。
そこで ユウキが
消されるということか。
どうするんすか…
どうすりゃ 止められるんすか!?
そうだ! そうだ ここだ!
ユウキとの約束 思い出した!
星の声が聞こえた?
うん!
私を宇宙に呼んでるの。
何言ってんだよ ユウキ。
そんなバカなこと あるもんか。
信じてくれないんだ
ゲンちゃんも…。
(泣き声)
ゲンちゃん…。
何しに来たのよ?
吾郎じいから
これ 借りてきた。
ごめんな。
なんか ユウキが
宇宙に消えちゃいそうで
怖かったんだ。
俺は いつだって
ユウキのこと信じてる。
友達だもん。
一緒に 星の声を聞かせてくれ。
ゲンちゃん…。
でも 結局
俺には 星の声は聞こえなかった。
(JK)で 約束って
なんだったんですか?
俺が転校するとき
ユウキは 俺に
思い出を詰めた
金の小箱をくれたんだ。
あの中に
約束のものが入ってる…。
あれさえあれば…
ユウキを元気にしてやれる。
どこにあるんだ?
その小箱は。
俺んちだ!
俺も行く!
おおーっ!
(如月吾郎)
何をやってんだ? 弦の字!
思い出 大発掘だー!
家捜しは
人生のアルバム整理だからな。
捜せ。 おやすみ…。
・~
(リブラ・ゾディアーツ)これより
消滅と誕生の儀式を執り行います。
星に願いを。
(3人)星に願いを。
願うは 先駆者たる 我らの輝き。
星よ… 星々よ!
今 参ります。
(闇ユウキ)古びた人類の
躯を脱ぎ捨てて!
(闇ユウキの笑い声)
あ~ 疲れた!
絶対にある!
神棚に しまっといたら
どうなんだい!
あったー!
(美羽)やめなさい!
そこで見ていたまえ。
私の残りカスが
消えるのをね!
しっかりするんだ ユウキ!
そんなニセモノなんかに
負けないで!
ニセモノ…?
ううん…。
あいつも 私なの。
わかるの…。
私にも 仲間を蹴落としたり
いけないことをしたいって
思う心があったの…。
人を踏みにじってでも
宇宙に行きたい…。
それも… 私なんだ!
うっ… うっ…。
そんなの…。
そんなの 俺たちの知ってる
部長じゃないっすよ!
疑ったことは謝りますから
あきらめないで…。
弦太朗さんが来るまで!
弦太朗… ゲンちゃん…。
ゲンちゃんって 誰?
お前のダチだ!
ユウキ… 悪かった!
俺は ダメな奴だ。
こんな大事な約束
忘れちまうなんて!
お前と… 俺の絆だ。
なあ ユウキ。
えっ? なんか言った?
近づいたら 声って
よく聞こえるよな。
何それ 当たり前じゃん。
宇宙に行ったら 宇宙の声も
グッと
よく聞こえるんじゃないかな。
ゲンちゃん! 私
宇宙飛行士になって
宇宙に行く!
夢 叶えろよ ユウキ。
俺 ずっと応援する。
うん! そしたら ゲンちゃんも
一緒に宇宙に連れてってあげる。
これは その約束。
最初に 私を信じてくれた仲間…。
それは… ゲンちゃん!
おう!
このチケット
一生 有効なんだろ?
絶対 俺を連れてってくれ。
うん!
うっ! うぅ…!
うっ! うっ…。
何? どうした!?
ううっ… ああっ!
・~
まずい!
今 逆転されたら…。
・~
ユウキ…!
ユウキ…。部長…!
そんなバカな!
うっ!
変身しても
逆流が止まらない!
なぜ 急に!
闇の心のほうが 強いはずなのに!
誰の心にだって
そりゃ 黒い部分はある。
でもな それを
お互い乗り越え合うために
ダチはいるんだ。
打ち砕いてやるぜ ジェミニ。
ダチの力で!
(電子音声)「スリー ツー ワン」
ゲンちゃん!
ユウキ!
変身!
・~
っしゃー!
宇宙 キター!!
仮面ライダーフォーゼ
タイマンはらせてもらうぜ!
(電子音声)
「コズミック コズミック・オン」
・~
よっ!
ゲンちゃん!
ユウキ!
(ジェミニ)よくも!
うーっ!
ハッ!
(ジェミニ)ああっ!
ならば 今一度…。
待てっ!
おりゃっ!
ユウキ 逃げろ!
わあっ!
(隼)弦太朗!
無粋の極みだ…。
許しがたい。
・~
フンッ!
(カプリコーン・ゾディアーツ)
ロックンロール! イエイ!
(ジェミニ)行かせるか!
ぬあっ…! うっ…!
・~
逃げろ!
今の力… まさか…。
オー… ハッ!
・~
サジタリウス様!
十二使徒の誇りにかけて
フォーゼは 私が!
超・新・星!
これで決まりだ!
・~
させるか!
ゲンちゃん 頑張って!
(流星)弦太朗!
これを使え!
(電子音声)「メテオストーム スタンバイ」
流星さん!
サンキュー 流星!
(電子音声)「メテオ メテオ・オン」
何っ!?
ストームの力で
変身の爆発力を吸い込んだ!
やっちゃえー!
ハー… おりゃっ!
ああっ!
(電子音声)「リミットブレイク」
ハーッ!
・~
抜いて さす!
ライダー超銀河フィニッシュ!
ああーっ!
(立神)回収しました。
結局 私1人か…。
先駆者は 孤独だ。
人類代表たりえるのは
私のみ ということなんだろうね。
(笑い声)
《ピスケスを見つけたが最後
私は… 私は…》
ありがとう ゲンちゃん。
おう。
シューッ!
このチケット いつか必ず
使えるようにするね!
信じてるぜ ユウキ。
うん!
ということで!
みんなにも配布しまーす!
はい JK!
いやいや 気軽に配るよね
宇宙旅行の券を。
いや わからんぞ。 ユウキなら
みんな 連れて行きかねん。
そうね~。
大事にさせてもらうわ。
ユウキ君! 俺のは?
これ。
ペアチケットにしてもらったの。
ウフフフ…。
アチィ! アチィ!
(ひやかす声)
蘭が ピスケス…!?
校長先生が リブラ!?
(速水)こうなったら
君たちに すべてを話す。
一緒に戦ってくれ。
(レオ)裏切りは許さんぞ リブラ。
(速水)私は 我が身を守るためなら
なんだってする。
〈青春スイッチ オン!〉
(如月弦太朗)
頭に キター!!
〈ヒーロー日本代表 キター!!〉
〈『仮面ライダーフォーゼ
THE MOVIE』〉
『みんなで 宇宙キターッ!』
〈8月4日 ロードショー〉