Kamen Rider Wizard 29 Transcript
〈仁藤は キマイラに関係あると思われる出土品を発見した→
考古学者 中本に会いに行く〉
〈ゲートだと判明した中本を守るため→
そして 出土品の研究のため中本の研究室に泊まり込むが…〉
うおっ!俺のベルトは!? 俺の指輪は!?
(中本)ファントムが盗んでいった!
私の発掘品と一緒に…。
(グレムリン)フフ ハハハ…。
うっ!? わあっ! ひいっ!
手が足りないときは これだ!
(電子音声)「コネクト プリーズ」
「ドラゴタイム セットアップ」
(電子音声)「スタート」
(電子音声)「ウォータードラゴン」
・~
(電子音声)「ハリケーンドラゴン」
中本さん つかまって。
んっ? 待て コラ!行かせないよ!
(電子音声)「ランドドラゴン」
・~
チッ! 出直すか。
じゃ 僕も そろそろ。
おい! 待て 泥棒!
じゃあね~!
〈魔法の指輪 ウィザードリング〉
〈今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し→
絶望を 希望に変える…〉
・~
(ため息)
ベルトがないと ファントム食べられないんでしょう?
それじゃあ 魔力切れで死んじゃうじゃないですか。
わかってる! みなまで言うな。
しかも そろそろヤバいころなんだよ!
もう どうしたらいいんだよ 俺…。
・~
そうか!プリーズの指輪を使えば!
仁藤 お前に 魔力を分けてやれるかもしれない。
何っ!? お前 んなことできるなら早く…。
バンッ! コヨミ。
でも 昨日も使ったばっかりだし→
さっきも分身して魔力を消耗してる。
晴人まで動けなくなったら…。
大丈夫。少し試してみるだけだ。
俺を信じて。
・~
サンキュー コヨミちゃん。
(電子音声)「エラー」
(ため息)
ダメか…。
やっぱキマイラは野獣だからな。
「与えられたエサなんか食えるか!」ってことかもな。
じゃあ… やっぱり 晴人さんが仁藤さんの心の中に入って→
キマイラを倒すしか…。だから それは断る!
俺の中で ライバルに死なれるなんて 冗談じゃねえよ。
なんで 晴人さんが負けるって決めつけるんですか!
ドラゴンなんか もう こうだ!
ドラゴンの強さを全然わかってない…。
やめなさい!(瞬平・仁藤)はい…。
グレムリンから ベルトを取り返すしかなさそうだな。
そうね…。
じゃあ 仁藤君と… 中本さん。
盗まれたときの状況をお聞きしたいんですけど。
えっ!?
(凛子)じゃあ 仁藤君は盗まれたとこ 見てないのね?
ああ…。 中本さんの悲鳴で起きるまで ぐっすり。
じゃあ 中本さん。最初に気づいたのは あなた?
はい そうです。一応。
グレムリンが盗んでいくところは見たんですか?
見ました。
私も寝ていたんですが物音で起きたら→
ちょうど逃げていくところで。どこから?
えっ?
えーっと…。確か そこの窓だと。
ショックで記憶が あやふやだな…。
…んっ?
なあ…。 お前のベルトと指輪盗んだの→
中本さんじゃないかな。
はあ!? 何言ってんだあの人だって 発掘品盗まれて…。
それは嘘だと思う。
長年くすぶってた中本さんにとって→
今回の発掘は 大きなチャンスだ。だから…。
よーし わかった!みなまで言うな。
俺が 本人に確かめる。
えっ!? ちょっと待ってよ!
なあ あんた!俺の指輪とベルトを盗んだのか?
(中本)えっ!?
なんて直球…。大胆!
なんのことだ?
自分の発掘品盗まれたって嘘ついたのか!?
違う…。違う 違う 違う!
もういい。 私を疑うような奴らに守ってほしくなどない!
出ていけ! ほら 出てけ!
痛い 痛い 痛い!ちょっと待って!
わっ! 中本さん…。 中本さん!?
やっぱりクロね。
仁藤。
いや… むしろ よかった。
えっ?
中本さんなら 指輪もベルトも全部 無事だろ。
グレムリンならそこんとこ怪しいもんな。
さて 問題はここから どうするかだ。
…だな。
またファントムも襲ってくるだろうし。
あっ…。
瞬平 ちょっとひとっ走り頼む。
はい。 …えっ?
俺を手伝うなんてどういうつもりだ?
グレムリン。
フフフフ…。いいこと教えてあげる。
あのゲートの心の支えは→
自分の研究が世の中に認められること。
何っ!?
なぜ お前にそんなことがわかる?
昨日の夜 会ってきたんだ。
・~
(ソラ)ハロ~ 中本さん。
誰だ!? こんな時間に。
今回の歴史的発見おめでとうございます!
あ… ありがとう。
それにしても 惜しかったよね。
仁藤攻介君のベルトと指輪。
あれも 中本さんが発掘していたら→
今以上に 価値のある研究になったのに。
フフフフ…。
あっ。 これ僕からのプレゼント。
よく眠れますよ。
・~
(ソラ)僕が ちょっとそそのかしたら→
ビーストのベルトと指輪を盗んじゃったからね。 フフフ…。
心の支えを探るために→
ゲートに近づいたわけじゃないでしょう。
あれこれ かき回して一体 何を考えている?
僕は すべてを知りたいのさ。
サバトのこと。魔法使いのこと。
(ソラ)ワイズマンの知ってること。すべてをね。
フフフフ…。
・~
顔色悪いわね…。大丈夫?
ちょっと 腹減っちゃってさ。
コンビニあったっけ?
腹減ってるのはお前じゃないだろ。
俺だよ。
中本さんのこと責めないのね。
一発殴ったっていいくらいなのに。
いやいやそこまでしなくても…。
命が かかってるのよ?私だったら許せない。
いいんだって。俺が許す。
あの人の気持ちは わかるんだ。
・~
違うか…。
晴人さーん! 見つけました!見つけましたよ!
見つけました 晴人さん!
仁藤さんのベルト見つけました!
バカな…!
いつの間に…!
・~
あれっ…?
やっぱりあなたが盗んでたのね。
じゃあ そのベルトは…?
ニセモノだよ。
優秀な職人に作ってもらいました。
あぁ…。
バカね。 なんでそんなことしたのよ?
認められたかったんだ私だって…。
んっ?
・~
(富岡)やったな 中本君。これで 君の学説が証明できる。
はい! 所長。
(富岡)これが私が発見した 土器の破片です。
(記者たちのどよめき)
(中本)あのときの無念を晴らしたかった…。
今回の発見が最後のチャンスだと思った。
どんなことをしても成果をあげたかったんだ…。
だからってやっていいことと悪いことが…!
まあまあ 凛子ちゃん…。
おい 仁藤!仁藤君!?
キマイラのやつ思った以上に腹ペコらしい。
いよいよ限界か…。
何べん言わせんだ。無理だっつってんだろ…。
やってみなきゃわかんないだろ!
お前の中にキマイラがいる限り苦しみ続けるんだぞ!?
それが どうした!はっ?
えっ…!?
確かに 遺跡でキマイラにとりつかれたとき→
ヤバいと思ったよ。
でも 俺同時に ワクワクしたんだ。
(仁藤)この得体の知れない化け物はなんだ?
この不思議なベルトと指輪はなんだ?
これから 何が起こる?
どんなことをしても知りたいと思った。
こんな発見 二度とねえって。
俺にとってキマイラは→
デカいチャンスなんだ。
お前 そんなこと考えてたのか…。
ポジティブにもほどがあります。
もう…。 バカじゃないの。命までかけて。
あんたなら わかるだろ?
この俺の夢。
・~
(警備員)グレムリンの言うとおりだったか。
相変わらず 無用心だな。
大事な大事な心の支えは金庫にでも しまっておかないと。
ハッ!
(電子音声)「ディフェンド プリーズ」
心の支えは渡さない。
きさまに守り切れるかな?
仁藤! こいつは 俺が下ごしらえして待ってる。
だから 必ず食いに来い!
(電子音声)「フォール プリーズ」
ハッ!うわっ!
変身!・~「シャバドゥビ タッチ ヘンシン」
(電子音声)「フレイム プリーズ」
・~「ヒーヒー ヒーヒーヒー」
俺のもんだけは返してもらったぜ。
中本さんを頼んだ。
(凛子)わかった。ま… 待ってくれ!
すまなかった。
(仁藤)えっ?
君は 夢のために自分の命をかけている。
でも 私は かつての無念を晴らそうとしているだけだ。
あのとき 自分がされたように誰かを犠牲にして…。
中本さん…。
これは君が持つのが ふさわしい。
じゃ…。 遠慮なく。
・~
うわっ!待てっ!
うっ!?
あっ…!
用心が足りなかったな。
(仁藤)待たせたな! 晴人。
それほどでも。ハッ!
あーあ…。ベルトは 今 俺が…。
ニセモノだよ。
カッコ2回目。
なんだと!?本物は 食い意地が張ってんだ。
早速 食わせてもらうぜ。
ヘンーシン!
(電子音声)「セット オープン」
・~「L・I・O・N ライオーン」
さあ ランチタイムだ!
だったらもう一度 壊すまでだ!
まずは 前菜…。
うわっ! わあっ!
力が…。
力が… 出ねえ…。
仁藤!
よそ見は無用心だぜ!
・~
うわっ! わあっ!
こうなったら 一か八か…。
腹減ってるんだろ?
頼むぜ キマイラ!!どりゃっ!
ここは…!?
(キマイラ)いよいよお前も命が尽きそうだな。
(仁藤)キマイラ!?
ようやく見つけた しもべだが別れのときか?
んなことより 教えろ!こいつは 一体何に使うんだよ?
今使えるのか 使えねえのかどっちだ!?
それを使えば 我の力を現実世界で使うことができる。
しかし 今のお前が耐えられるかどうか…。
使えるんだな?
聞いていたのか!?今のお前では…。
わかってる!みなまで言うな。
俺は 危険な賭けには乗る主義なんだ。
ピンチはチャンス。必ず勝つ。
だから キマイラお前も付き合え!
・~
フッ。 いいだろう。
口を開けて待っているぞ。
うっ!
さあ 食事の時間だ!
(電子音声)「ハイパー」
・~
(電子音声)「ゴー!ハイッ ハイッ ハイッ ハイパー」
・~
ワオ!
派手!
何っ!?
・~
じゃあ 一気に食い尽くすぜ!
・~
(電子音声)「ミラージュマグナム」
(銃声)
(銃声)
次は お前だ!
フン! 面白え!
(銃声)
(銃声)
おーりゃっ!(銃声)
・~
でやっ! どりゃっ!
どりゃーっ!(銃声)
(銃声)
フンッ!
どわぁーっ!
でやあーっ!(銃声)
バカな! この前はこれほど強くは…!
古の魔法使いも進化した!
これでも ファントムを増やし続けようとするのかな?
ワイズマンは。
そろそろメーンディッシュだ。
ジャーッ! …んっ?
あれっ? あれっ?
おい! あれ 形が?おーい! おい…。
今だっ!
わあっ!
なんだよ キマイラ!協力しろよ!
「口開けて待ってる」って言った…。
あれっ? もしや…!
口開いた~っ!
ハー… おりゃっ!
(電子音声)「ハイパーマグナムストライク」
今度こそ メーンディッシュだ!
でりゃーっ!
(スプリガン)うわあーっ!
(仁藤)ハーッ!!
よっしゃー!
ごっつぁん!
フーッ!やっと食えた…。
フフッ…。 すげえな。
・~
こいつのことは任せろ。
俺が あんたの分まで研究してやる。
私は また発掘調査から やり直すよ。
思い出したんだ。 私の夢は世間に認められることじゃない。
(中本)未知の遺跡の謎を解き明かすことだったと。
まあ また面白いもん見つけたら教えてくれよ。
(仁藤)魔法のランプとか魔法のじゅうたんとかさ。
何っ!? そんなものもあるのか?どこだ!?
どの遺跡のどの辺りが怪しいんだ!?
詳しく聞かせてくれ!(仁藤)例え話だっつ-の!
まったく…。 夢もいいけど→
生き延びる方法だけは真面目に調べてほしいものね。
あ…。 あの→
晴人さんの夢ってなんですか?
今は…。
ファントムを倒すことかな。
「今は」…?
・~
ハロ~。 内藤さん。
(ソラ)助けに来たよ。
〈次回 『仮面ライダーウィザード』〉
(ミサ)レギオンが脱獄した…!?
やっと… 会えた…。
人を守ろうとする その心美しい…。
あいつ… 俺の心を壊してる…。
晴人さん!?うわあーっ!
ウィザードとビーストを倒せ。
このままだと宇宙は破滅です!(晴人)そんなことはさせない。
〈オールヒーロー夢の競演〉
〈『スーパーヒーロー大戦Z』〉