Kamen Rider Gaim 16 Transcript
〈沢芽市は 大企業ユグドラシルコーポレーションの→
開発によって発展した計画都市である〉
〈そのユグドラシルが戦極ドライバーを若者たちに配り→
インベスゲームをはやらせていた〉
〈モルモットと呼ばれ捕らえられた紘汰たち〉
〈DJサガラの手引きで逃亡を試みるが…〉
変身!(電子音声)「ブドウ」
(電子音声)「ロックオン」
(電子音声)「ハイー! ブドウアームズ」
(電子音声)「龍・砲・ハッハッハッ」「これより 排除する」
《光実… お前が!?》
ハッ! ハッ! ハッ!(銃声)
わあっ!
♪♪~
(銃声)
うっ!
ハッ!
♪♪~
(黒影トルーパー)うおっ!(光実)いける!
♪♪~
(銃声)
ハッ!
(光実)ハッ!(黒影トルーパー)うわあっ!
♪♪~
(銃撃音)
なんか追っかけてくるぞ!
構うな! スピードを上げろ!
♪♪~
あっぶねえ!
ハッ! おーりゃっ!
うおっ!
♪♪~
♪♪~
♪♪~
あー もう!しつこい!
♪♪~
これなら どうだ!
(電子音声)「イチゴ」
(電子音声)「ロックオン ソイヤッ!」
(電子音声)「イチゴアームズシュシュッとスパーク」
うおっと!
戒斗!
♪♪~
よっしゃ!このまま 一気に突っ切るぞ!
おう!
なんで あいつらをみすみす逃がさなきゃならない?
さあ…。
プロフェッサー凌馬なりのお考えがあるのでしょうね。
ラット。紘汰さん!
紘汰さん…。
ケガの具合はどう?
イテテテテ!
こら!ラット 無理しないで。
なんのこれしき。へっちゃらですよ。
精密検査でも植物の種は 植えられてないって。
傷が良くなれば退院できるよ。
すまない!俺が しっかりしてないから→
お前は…。
そうやって 1人で抱え込むからダメなんですよ。
仲間でしょ? 俺たち。
ラット…。
チーム鎧武だけじゃない。
今 舞が 他のチームにも呼びかけてるんです。
インベスゲームなんかやめてみんなで力を合わせようって。
どうして みんなわかってくれないんだろう…。
そもそも私たち好きなダンスを踊るために→
仲間を集めてきただけじゃない。
それが いつの間にかランキング争いと→
ステージの奪い合いにばっかり夢中になって…。
どうしてこんなことになっちゃったの?
インベスゲームなんてはやりだしてから→
何かがおかしくなってったのかもね。
≪(警報ベルの音)≪(人々の悲鳴)
何?ちょっ…!
♪♪~
インベス…?そんな!
♪♪~
舞!? ちょっと!
♪♪~
あんたたち…。
なんだよ チーム鎧武の連中か。
まさか インベスを使って強盗を!?
どうせビートライダーズは→
もう怪物使いの悪役ってことになってんだろ?
俺たちは ロックシードで好き放題やってやる!
もう怖いもんなんかねえぜ!
バカ! あんたたち なんのためにステージで踊ってきたのよ!?
目立ちてえ! 暴れてえ!
ただ それだけのことだったのさ。やれ。
♪♪~
逃げろーっ!
逃げろっ!
(ザック)呆れたもんだな。(チャッキー)バロン?
あんたたち ホント状況をわかってねえんだな。
よそのチームはあんな連中ばかりだ。
みんな リミッターカットの裏技を見つけたからな。
裏技?
簡単な改造で→
実体化したインベスを呼び出すことができる。
アーマードライダーみたいにな。
そんな…! じゃあ街で暴れてるインベスは?
事件の何割かは→
騒ぎに便乗して悪さをしてるビートライダーズのしわざだ。
俺たちだって護身用の錠前が手放せない。
うちのチームは恨みを買ってるからな。
ひどい…。 どうしてよ…!?
これじゃ もう 誰も私たちを信じてくれないじゃない…。
「変身!」(電子音声)「ブドウ」
(電子音声)「ロックオン ハイー!」
いったい これはどういうことだ? シド。
なぜ あいつに戦極ドライバーを渡した!?
知らねえよ。
あんたのスイカロックシードと同じだ。
紛失したはずのドライバーが→
いつの間にかあの坊主の手元にあった。
しらを切る気か!?
あんたも承知のうえでやらせてることかと思ってたよ。
だって そうだろう?
人類の存亡をかけたプロジェクトのリーダーが→
実は たった1人の弟さえ躾けられてないなんて思うかい?
フッ。 肩書きが聞いて呆れるってもんだぜ。
そうか…。
きさまはそういう腹積もりだったのか。
「ケンカはその辺にしておいて→
今後の対策を考えないかい?」
光実の件は 私が対処する。
あとの2人の逃亡者は…。
シド。 今度こそ お前が責任を持って処理しろ。
主任様は ああ言ってるが→
どうしたもんかね?プロフェッサー。
なんで あの2人を見逃したんだ?
彼らの逃げ出した経緯が気になってね。
セキュリティを突破した手口が鮮やかすぎる。
主任の弟が手を貸したんだろ?
それだけじゃない。
私の研究室から試作品が1つ 消えていた。
保管庫のロックは 私にしか解除できないはずだった。
どうにも解せなくてね。
内通者がいるとでも?
「確かめるためにも→
もうしばらくモルモットを泳がせたい」
やれやれ。
どいつもこいつも好き勝手な注文ばかりつけやがる。
ヘヘーッ。 よっ。
あっ! なんでだ?おい!
俺の集中力の問題か。なあ?
よし! 葛葉紘汰 集中しよう!
なんでだよ!? おい!
♪♪~
あっ!あー びっくりしたぁ!
なんでだ!?
やっぱ こいつをかませないとダメかな~。
でもな~。
どうすりゃいいんだよこんなの…。
こことここ…。
あっ! もうっ!
(泣き声)
紘汰…。
舞…。
どうした?
「10月6日 ケースファイル167」
「ヘルヘイムへ迷い込んだ一般人の経過と行動記録」
♪♪~
(貴虎)あの短時間で よくこれだけのデータを持ち出した。
見事な手際だ。兄さん…。
この資料をどうするつもりだった?
公開する。
人体実験とインベス事件の証拠隠滅。
すべて ユグドラシルの犯罪の証拠だ。
フッ。
お前が求めているのは正義ではない。
兄である俺に挑戦することで→
一人前の大人になれると思い込んでるだけのことだ。
そうだろう?
僕は…。
光実。
お前は 守られる側の人間だと思っていたが…。
そうであってほしいと願っていた俺のエゴが→
この目を曇らせていたようだ。
怒ってないの?
お前は 守られた未来を手に入れるより→
今という時代で戦うことを選んだ。
俺と同じだ。
結局のところお前は 呉島の血を継いだ男。
この貴虎の弟ということだ。
光実。
(貴虎)お前にすべての真相を教えてやる。
ついてこい。
(騒ぎ声)
レッドホット!
お前らは…!
おやおや 街を騒がすアーマードライダーさんのお出ましだ!
ブラーボさん助けてください!
悪い人がいまーす!
パルドン! パルドン!
舞から聞いた!
お前たちにとってビートライダーズって なんだったんだ?
今やってることが恥ずかしくないのか?
冗談抜きでさ…鎧武さんよ。
俺たちと組まねえか?
あんたがブラーボを抑えてくれたら→
もう怖いもんなんかねえ。
俺は 人間が化け物になっちまうのを見た。
あんな光景… もう二度と見たくないと思ってた。
でも お前らは見た目は人間のままでも→
やってることは化け物と変わらない!
あいにくだったがな→
お前が邪魔しに来るだろうってのは→
シドから織り込み済みさ。
シドだと!?
♪♪~
それ マジで使うんですか?リーダー。
鎧武のベルトをぶんどれば→
さらに上物のロックシードと交換できるとさ!
気前がいいよな!あの錠前ディーラーも。
なんで気づかないんだ!
お前ら あいつに踊らされてるだけなんだぞ!
♪♪~
やっちまえ!
♪♪~
変身!(電子音声)「オレンジ」
(電子音声)「ロックオン ソイヤッ!」
(電子音声)「オレンジアームズ花道オンステージ」
(曽野村)やれやれ!いけいけ!
いいぞ いいぞ!
ざまあねえな。1人じゃ なんにもできねえか?
♪♪~
いちかばちか!
(電子音声)「レモンエナジー」
あーっ! なんでだよ!?
♪♪~
グハッ!
♪♪~
フッハッハッハ…!
んっ! なんだ!?
♪♪~
やっぱり クラスAの錠前で→
リミッターカットはやばかったんじゃ…。
♪♪~
(曽野村)来るな! 来るなーっ!
ごめんなさい ごめんなさい…。
ギャーッ!
逃げろ!
うわあっ!
待てっ!
(人々の悲鳴)
♪♪~
まずい! このままじゃ…!
おっと! 大丈夫か?
♪♪~
うわっ!
♪♪~
ああっ…!
負けられねえ!ハーッ!
ハッ!
♪♪~
あっ!
あっ… まさか!
入った!
(電子音声)「レモンエナジー」
これなら!
(電子音声)「ロックオン」
♪♪~
(電子音声)「ソイヤッ!」
(電子音声)「ミックス」
(電子音声)「オレンジアームズ花道オンステージ」
(電子音声)「ジンバーレモン ハハーッ!」
♪♪~
ここからは 俺のステージだ!
ハッ!
♪♪~
ハッ! おりゃーっ!
ハッ!
♪♪~
わかったか。
これがヘルヘイムの森の正体だ。
♪♪~
まさか… そんな…!
これでも まだ俺が間違ってると思うか?
いや…。
こんなこと…。
絶対に…→
公表なんてできない…。
光実。
ユグドラシルに加われ。
お前が戦うべき本当の戦場へと導いてやる。
♪♪~
(電子音声)「ロックオン ソイヤッ!」
(電子音声)「オレンジスカッシュ」
ハー…!
セイハーッ!(電子音声)「レモンエナジー」
勝った…。
なんだ これ…。
インベスをあんなに あっさりと…。
♪♪~
なるほどね。
とりあえず盗品の行方はわかったぜ。
プロフェッサー。
♪♪~(店内の音楽)
よう。
どうした? 紘汰。浮かない顔して。
なあ 阪東さん。
力を手に入れた人間ってのはさ→
みんな怪物になっちまうのかな?
ハッ…!何言ってんだ おめえは。
らしくもねえ。
うん…。
あのな 世の中には弱い奴だって大勢いるだろ。
そいつらが全員残らず 善人だと思うか?
いや… そんなことは。
だったらさ 逆に強い奴はただ強いってだけで→
悪人と決まったわけでもない。
力そのものに善も悪もないんだ。
そうか…。そういうもんか。
だからこそ 力を手に入れた奴は気をつけなきゃならない。
そいつを どう使うかで→
ヒーローにも怪物にもなっちまう。
なんか… すげえな 阪東さん。
ま 俺も いろいろあったからな。
≪(ドアの開く音)≪ちょっと みんな 早く!
おう いらっしゃい。おう。
紘汰さん!(3人)ジャーン!
イエーイ!ラット 退院だよ!
もう いいのか?あ イテテ…!
…って もう 俺ってば 絶好調!
こら! 調子乗るな!わあっ! 痛い…。
そりゃ めでてえな!じゃあ 今日は退院祝いで→
店からのおごりだ!わあっ!
〈次回『仮面ライダー鎧武』〉
(貴虎)葛葉紘汰が持つ戦極ドライバーを奪還しろ。
(耀子)かつての友人を撃つことでその身の証しを立てなさい。
お前らの言いなりになったらこの街は…!
(光実)紘汰さん!
〈ライダー史上最大の事件 勃発〉
変身!〈そして 現れる→
仮面ライダーフィフティーンとは?〉