Kamen Rider Fourze 43 Transcript
〈これまでの
『仮面ライダーフォーゼ』は…〉
(ヴァルゴ・ゾディアーツ)お前たちが
今まで無事で来れたのは
我らが主の温情だ。
(タチバナ)今の君に必要なのは
友情ではなく 非情だ。
(如月弦太朗)それぞれが
それぞれの道を信じて進んでれば
俺は 絆を信じられる。
(江本州輝)聞いてくれ 賢吾君。
歌星は 君の…。
(サジタリウス・ゾディアーツ)
悲しいものだな…。
私がつくった宇宙を
自分で壊すことになるとは。
(江本)最後に また友達が…。
(速水公平)理事長主催の
NASA研修旅行の
申し込み用紙だ。
歌星君にも
渡しておいてくれたまえ。
(城島ユウキ)おぉ~っ!
我望さんと 夢のアメリカ研修ー!
言っておくが 行けるのは
君たちのうち 1人だけだぞ。
はぁーい!
行きたい 行きたい 行きたい…。
でも どうせ選ばれるのは
賢吾君だろうな…。
なんとか
行ける手段はないかな…。
宇宙の声よー!!
(我望光明)なんだって?
えっ!?
宇宙の声…
今 そう言ったね。
どういうことかな?
いや… これ 誰に言っても
笑われるんですけど
昔… 声がしたんです 宇宙から。
夜 私を呼ぶ声がするんで
夜空を見上げると
声は そこから響いていて…。
「聞こえたなら おいで
ここで待ってるから」って。
ああ~ 私を待ってる人が
宇宙にいるんだ! って。
そのときから 理屈ではなく
なんだか宇宙が好きになって…。
これ 誰にも
言わないでくださいね!
両親さえ
信じてくれなかったぐらいなんで。
(速水)それは そうだろう。
そんなバカなこと。
ハハ… ですよね。
(我望)私は信じるよ 城島君。
あ… え… え…。
ありがとうございます
理事長!
失礼します。
ドッカーン!
うわー!
仲良く交信しちゃった!
リブラ。
彼女を
ラプラスの瞳で見なさい。
彼女は選抜試験のときに
見ました。
間違いなく はずれのはず。
いいから もう一度 見てみろ。
…はい。
(リブラ・ゾディアーツ)フンッ!
いいことあった!
いいことあった!
うっ!?
(弦太朗)ユウキ…?
・~
おいっ!
何してんだよ?
・~
ユウキ…。
(笑い声)
〈宇宙…〉
〈無限のコズミックエナジーを
秘めた 神秘の世界〉
〈若者たちは アストロスイッチで
その扉を開き 未来を創る〉
〈Space on your hand!〉
〈その手で 宇宙をつかめ!〉
・~
(歌星賢吾)破り捨てた?
知らないよ…。
確かに お前だったぞ。
私を疑うの? ゲンちゃん。
いや ユウキは そんなこと
しないっていうのは わかってる。
でも あまりに
お前に そっくりだったんだ。
それを
疑ってるって言うんじゃん!
あー もう知らないよ。
例のチケットの話だって。
マジだからね!
例のチケット?
…なんだっけ?
えっ… 忘れてる!?
ひどいよ!
それでも友達!?
(風城美羽)ほらほら ストップ!
冷静になりなさい ユウキ。
本当にやってないの?
美羽先輩…!
こういうときだけ 「私 会長」
みたいな顔 しないでください!
私は やってません!
それが真相です!
(大杉忠太)城島!
天ノ川署の大杉だ。
動くな!
校舎に落書きした容疑で
逮捕する!
おとなしくしろ!
Oops! 何これ!?
(警備員)君!
なんてことしてくれたんだ!
私じゃないです!
嘘つけ!
宇宙 流行れ!!
そんなこと… ええっ!?
おい 城島!
どうしてくれんだよ!
俺たちの楽器に
変なもの つけやがって!
うちの旗にも…!
(生徒たちの怒る声)
知らない 知らない…
私じゃないよー!
そうだ! これは きっと
ドッペルさんの仕業です!
(一同)ドッペル?
(大文字 隼)
誰だ それ? ドイツの人か?
(野座間友子)ドッペルゲンガー。
出会うと死ぬといわれている
自分の幻のこと。
そう! 犯人は きっと
私のゲンガーさんよ!
(生徒たち)ふざけるな!
ユウキ!
ふざけたこと言ってないで
ちゃんと釈明なさい!
会長は黙っててください!
いかにも ユウキっぽい絵だぞ?
でも 違う!
(JK)ま… これ撮って
筆跡鑑定すりゃ 一発っしょ!
よけいなこと言わないでよ JK!
落ち着けよ ユウキ!
ゲンちゃん もういい!
友達甲斐がないんだから!
しかし…
どうなってんだ? これは。
如月 どうした?
友達甲斐がないって
言われた…!
城島め…。
シラを切っても この鬼刑事
大杉は ごまかせん!
俺のサスペンダーの音のように
事件も バシッと解決…。
あれっ?
あれっ? 今日 固いな…。
あれ? 伸びない…。
なんで なんで…?
うわーっ!
ハッハッハ! よっ!
ハハッ! よっ!
ジャンケンポン!
わあっ!?
ちょっと待っ… 何!? 何っ!?
・~(鼻歌)
・~
うわっ!
ハハッ!
やった やった!
フゥ… 暑ーい!
(笑い声)
ユウキ!?
危ないわよ そんなところに…!
ユウキ 早く降りなさい!
それっ!
(美羽)キャーッ!
弦太朗さん!
美羽の声だったよな?
どこっすか?
あそこ!
(笑い声)
ユウキ…?
ヤバい!
(電子音声)「スリー ツー ワン」
変身!
っしゃー! 宇宙 キター!!
大丈夫か?
弦太朗… ありがとう…。
おい 美羽…。
(ジェミニ・ゾディアーツの笑い声)
わっ! ユウキさん!?
なんで!?
(友子)嘘…!?
ユウキ…!
(美羽)嘘でしょ!?
トーウッ!
うー… 痛い!
なんちゃって!
アハハハ…!
ユウキが… 十二使徒!?
お前… ホントに ユウキなのか?
ゲンちゃんなんか
大嫌いだよ~!
あ ユウキだ。
あっ いやいや…。
トウッ!
うわっ!
おぉ~ いった いった!
トウッ!
ホッ! ハッ!
ふたご座
ジェミニ・ゾディアーツか!
ホッ! ホッ! ハッ!
うわっ!
(朔田流星)
大丈夫か? 行くぞ!
ちょっと待てって! おい!
ウー ホワッ! ホワチャッ!
おい 待てっ!
ホワチャッ!
ポリポリ。 ハッ!
ホワチャッ!
ホッ! ジェミニ キター!!
やるな!
おいおい…
待てって言ってるだろ!
なぜ 止める?
違う! あいつは…!
気をつけろ!
何か ついてるぞ!
(弦太朗・流星)えっ!?
どこにあんだよ…。
何言ってんだ 賢吾…。
背中ー!!
はい おまけ。
うわっ!
はーい! はい はい!
うわっ!
まだまだ。
まだ あるよ!
(弦太朗・流星)うわっ!
まだ 足んない。
4割ぐらいかな~。
また今度ね~!
(笑い声)
なぜ 止めた?
あいつは…
ユウキが変身したんだ!
えっ!?
そんな バカな…。
私も見た!
遠かったけど
確かに ユウキに見えたぞ!
おい!
(JK)賢吾さん!
こうなったら
自分の無実は 自分で晴らすよ!
って… えぇっ!?
ウー… ホワッ!
おい 流星! おい!
えぇっ…!? なんなのよ みんな!
この実力行使は!?
ウー…!
だから 待てって!
ゾディアーツスイッチは
持ってないみたい。
いい加減にしてよ みんなー!
(くしゃみ)
私が美羽先輩を 突き落とそうと
するはずないでしょ!?
(流星)スイッチがなくても
ゾディアーツでない保証はない。
ユウキ君が 誰かに
操られてる場合だってある。
賢吾君
なんとか言ってやってよ!
ジェミニは高エネルギーを操る
能力を持っているようだ。
カードに爆発力を込めたんだ。
赤いカードは 即爆発し
青いカードは
自分の好きなタイミングで
爆発させられる。
厄介な相手だな。
ジェミニ… ふたご座か。
ユウキ まさか
双子の姉妹とか いないよな?
一人っ子だって忘れたの!?
幼なじみのくせに!
いや…。
いや…。
いい加減
早く 縄ほどいてよ!
悪ぃ 悪ぃ…。
いっそ 流星君みたいに
きっぱり疑ってくれたほうが
気持ちいいよ!
如月は 君が大事なんだよ。
昔からの友達なんだろ。
そうとも! ユウキの疑いは
俺が晴らしてやる!
最初に私を疑ったのは
ゲンちゃんだよ!?
それに 昔からの友達も
ちょっと怪しくなってきた。
大事なことも
忘れちゃうしね…。
おい!
ユウキ!
なんか
また やっちまったかな…。
弦太朗さんは 友情の鬼のくせに
妙なところで鈍いから。
そうそう。 良かれと思って
やっても 全部 裏目に出る。
相手が女の子だと
無神経感 倍増よね。
(ため息)
ただいま。
・~(ユウキの父)
「おかえり ユウキ」
・~「今日は 君とフランス料理」
・~(ユウキの母)
「フレンチ フレンチ」
・~「オレンジ 俺んち!」
・~「ユウキの大好きな」
噛まれた!
馬に噛まれた…。
えーっ!?
おかしい…。
ノリが悪いな。
いつもなら…。
・~(3人の歌声)
・~「人口 多いよ」
・~(母・ユウキ)「インド!」
・~「人間 多いよ」
・~(母・ユウキ)「インド!」
フランス料理の
気分じゃないのかな ママ。
どこか具合でも悪いのかしら
パパ。
例のチケットの話だって
なしだからね!
大事なことも忘れちゃうしね!
例のチケットって なんだろう…。
あぁ~ なんだろう!?
思い出せない…。
賢吾 どうすりゃいい?
素直に謝って
ユウキ本人に聞くしかないだろ。
やっぱ それしかねえか…。
よしっ!
(大杉)おう お前ら 大変だ!
歌星に言われたとおり
学校の監視カメラを見てみたんだ。
そしたら…。
・~
Oops!
えっ!?
泥棒!?
(笑い声)
(闇ユウキ)おかえり。
(笑い声)
あっ… あなたね!
私のニセモノ!
ニセモノじゃないよ!
私も城島ユウキ。
私は影 あなたは光。
でも 元は同じ。
意味がわかんない…。
私たち 2つに分かれたんだよ。
あなたには
そのときの記憶がないだけ。
あなたは 今朝
ゾディアーツスイッチを押した。
そして ジェミニが生まれた!
(笑い声)
いいことあった!
いいことあった!
その次はー!
何が待ってる 何が待ってる…。
キャーッ!
助けて!
(レオ・ゾディアーツ)
ジェミニは特殊な星座だ。
変身した瞬間に スイッチャーは
光と闇 2つの人格に分裂する。
今 ジェミニの体から
光の城島ユウキが
分離して 倒れた。
より優れた人間になるため
2つの人格は 淘汰し合うのだ。
あぁ…。
あれ…?
何やってたっけ…。
バイバーイ!
私は あなた。
だから あなたが 普段 抑えてる
黒い欲望を叶えてあげたの!
嘘!
賢吾君を出し抜いて
アメリカに行きたい!
学校中を宇宙ブームにしたい。
邪魔な会長や仲間たちを
いじめてやりたい!
(闇ユウキの笑い声)
嘘!
私 そんなこと望んでない!
それをするたび
私は どんどん濃くなっていく…。
ハッ!?
もうすぐ あなたのもの
ぜーんぶ もらうよ!
宇宙への夢も!
友達も!
クセも 思い出も 未来も…!
そして 存在の薄いほうが消える。
あなたがね! アハハハ…!
ふざけないで!
おばさん 失礼します!
あら…
ゲンちゃんたち どうしたの?
アハハハ…!
あー 来た来た!
こいつが ニセモノだよ!
まったねー バイバーイ!
(電子音声)「スリー ツー ワン」
(弦太朗・流星)変身!
・~
宇宙 キター!!
ハーッ!
捕まらないよー!
逃がさねえ!
はいよ。 はいっ!
(弦太朗・流星)うわっ!
しまった!
大丈夫か!? ハッ!
ウー ホワッ! ホワチャッ!
ウー ホワッ!
まだまだ!
はいっ!
うわっ!
だったら こいつだ!
みんなの力で お前を倒す!
(電子音声)
「コズミック コズミック・オン」
(電子音声)「エレキ」
どうする~?
(電子音声)「エレキ エレキ・オン」
おりゃっ!
ホッ! ハッ!
如月!
足止めして攻撃しろ!
わかった!
(電子音声)「ランチャー・オン
ネット・オン」
ハッ!
ホッ!
よっしゃ!
早く やっつけて!
そいつ 変なこと言ってた…。
そいつも私だって…。
もうすぐ 私が消えちゃうって!
なんだって!?
これで決めるぞ! うわっ!
射手座野郎…!
あん! 何これ!?
(サジタリウス・ゾディアーツ)
おお… ジェミニよ。
サジタリウス様!
ジェミニは 私のものだ。
私は彼女とともに
宇宙へ旅立つ。
宇宙へ!?
そう。 ジェミニは
やっと見つけた 私の宝だ。
同じ星からの声を
聞いた者同士だ。
星からの… 声?
やはり 闇の君が 真の君かな?
うん!
何言ってる!?
光と闇… 2つに割れた彼女が
淘汰し合っている。
どちらか濃いほうが残り
もう一方は消滅する。
あと12時間で
新しい城島ユウキの誕生だ。
ユウキが… 消える…!?
ユウキ…。 どうした!?
ええっ!?
嘘… 嘘…! 嘘…。
ユウキ…。
冗談じゃねえ!
ニセモノが生き残って
本物のユウキが消えるだと!?
んなことさせるか!
君たちが
ジェミニに勝つ術はない。
嘘…!
私のほうが こんな顔に…!
これじゃあ…
みんなのそばには いられない!
私は 濃くなり続けている!
今なら… 超・新・星!
それがどうした!
ハー… ハッ!
ウー ホワッ!
・~
うわっ!
わあっ!
くっついちゃった!
いかん! 如月。
それは ただの分身体じゃない!
爆発エネルギーの塊だ!
ホワチャッ! 弦太朗!
流星!
(流星)うわぁーっ!
流星っ!!
私の家 私の家族 返してよ!
(闇ユウキ)お気の毒。
(我望)近いな…
闇が完全に勝利するときが。
ユウキとの約束 思い出した!
〈青春スイッチ オン!〉
(冴葉晴海)衛星兵器 X V。
地球の危機を救えるのは
君たちしかいないんだ。
(如月弦太朗)俺は 衛星兵器とも
友達になる男 如月弦太朗だ!
〈『仮面ライダーフォーゼ
THE MOVIE』〉