Kamen Rider Fourze 40 Transcript

From TV-Nihon

Kamen Rider Fourze 40

〈これが
前回の『仮面ライダーフォーゼ』〉
(沖 荘子)天ノ川学園法度です。
(杉浦雄太)法度は絶対だ。
従わない者は
誰であろうと処罰する。
(歌星賢吾)特別講師というのは?
(江本州輝)はい 私です。
(野座間友子)
《この人 面白いかも…》
(江本)アストロスイッチを
悪用する 謎の組織か…。
(矢波敬介)壬生彩加…。
きっと 彼女が黒幕に違いない!
(朔田流星)お前の
一番得意なものを教えろ。
(タウラス・ゾディアーツ)
ゴルフだよ!
なら ゴルフで勝負だ。
(流星)俺が勝ったら 洗脳した
すべての生徒を 元に戻せ。
法度も廃止だ。
いいだろう。
明日の正午 ゲンバダケだ。
(杉浦)僕の戦いは正義だ。
逆らう者は
誰であろうと 叩きつぶす!
(流星)待て。
(如月弦太朗)教えてくれ。
(弦太朗)お前に代わって
生徒会長になる前の杉浦は 生徒の自由と個性を
認めていたぞ。
(壬生彩加)彼は
とても大切なことに気づいたのよ。
…あの事件で。
(城島ユウキ)あの事件?
うちの高校の札付きのワル 鴨居 新山 木藤 梅沢を知ってる?
自由な校風をいいことに
好き勝手やってH 他人に迷惑ばかり かけていたわ。
生徒会として
彼らを厳しく処罰すべきよ!
(杉浦)いや あくまで
彼らの自主性を尊重すべきだ。
4人に アウトドア同好会を作らせよう。
(彩加)えっ!?
でも その期待は
あっけなく裏切られた。
(彩加)学校で
一体 何をやってるの!?
(鴨居)アウトドア同好会の
活動ですけど 何か問題でも?
(新山)言ったじゃん! 同好会の
活動内容は すべて任せるって。
だからって やっていいことと
悪いことの 区別くらい…。
(木藤)だったら
校則に書いとけよ!
屋上でのバーベキュー禁止
花火禁止ってな!
(鴨居)一緒に花火やっか?
(4人の笑い声)
キャッ!
(彩加)私から話を聞いて
杉浦君は絶句したわ。
きっと責任を感じたのね。
(彩加)そして 数日後…。
なんだ? 生徒会。
僕が甘かった。
君たちに必要なのは
自由じゃない。 罰だ。
ハッ!
(彩加)彼は今 私の理念を
代わりに実行しているの。
ゆるぎない正義の心で。
わかったら 帰って。
《正義…》
ずっと
気になっていたことがある。
(流星)いつか お前は
俺を呼び出し ペガサスの正体が鬼島だと
ヒントを与えたな。
(賢吾)あのとき そんなことが!?
(友子)そういわれると 確かに
他のゾディアーツとは違う感じが…。
なぜ 俺に協力した?
もしかして…。
(ヴァルゴ・ゾディアーツ)フフッ。
私が味方だとでも思ったか?
見くびられたものだ!
〈宇宙…〉
〈無限のコズミックエナジーを
秘めた 神秘の世界〉
〈若者たちは アストロスイッチで
その扉を開き 未来を創る〉
〈Space on your hand!〉
〈その手で 宇宙をつかめ!〉
・~
(大文字 隼)この練習場
全部 貸し切りか。 さすが 美羽!
(風城美羽)杉浦君は
全国ジュニア大会でも 常に上位ランキング。
彼のゴルフの腕前は本物よ。
勝てる自信はある?
(流星)あっ… はい。
ま でも ゴルフは初めてです。
(3人)えっ 初心者!?
はい。
ウー… ホワチャーッ!
ボールはどこだ?
もう見えないぞ!
(賢吾・大文字)うおぉ…!
キャッ!
(荘子)違反者 発見!
2年C組 野座間友子!
あなた 前に
杉浦さんに注意されたはずよ?
・~
(江本)こっち!
僕に与えられた研究室だ。
ここなら安全だよ。
ありがとうございます 先生。
(江本)うん。
月が… 好きなんですね。
(江本)月は 僕の青春だった。
でも 今は… 月は嫌いだ。
親友を亡くした場所だから。
(友子)えっ?
(歌星緑郎)「賢吾…」
なのに 月の写真や
月の石のレプリカなんかを 飾って 眺めてる。
未練がましいっていうか…。
我ながら 嫌になるよ。
はい。
わかります その気持ち。
えっ?
先生が 近くて遠い理由
わかった気がします。
変わってるな 君は。
よく言われます。
まいったなぁ…。
正義を信じて行動してる
杉浦の暴走を止めるのは 難しいよな。
うん…。
んっ?
(杉浦)沖君。 さっき違反者を1人
取り逃がしたようだね。
はい…。 でも
必ず捕まえます!
いや…。
君は処刑だ。
えっ!? 私…
今まで 杉浦さんのために 頑張ってきたのに
その代償が これなの!?
これからも頑張ってもらうさ。
魂のない奴隷として。
待て 杉浦!
お前 仲間まで
処刑する気か?
誰であろうと
僕の正義に背く者は許さない。
そうはさせるか!
(電子音声)「スリー ツー ワン」
変身!
・~
っしゃー! 宇宙 キター!!
タイマンはらせてもらうぜ!
あぁっ!
おりゃっ! うわぁ…。
忘れたのか?
君は 僕に手出しはできない。
ハッ!
うわっ!
うはっ!
なんだ!?
ゲンちゃん 今のうちに!
ああ!
(電子音声)「ホイール・オン」
しっかり つかまっとけ!
逃がすか!
キャーッ!
うるさい!
お前ら全員で 奴らを捜せ!
・~
(JK)おぉ…!
うわぁ…!
私たちのこと捜してるよ!
人数 増えてるし…。
杉浦さん 私まで処刑だなんて…。
やっぱり まだ壬生会長のこと
忘れられないんだわ。
確かにな。 杉浦は
壬生彩加の理念ってやつを 片時も忘れちゃいない。
アハハ… そんなの嘘よ。
嘘!? どういう意味だ?
(荘子)壬生会長と杉浦さんはね いつも校則をめぐって
激しく対立してた。
だから 2人は犬猿の仲だって
みんな思ってたわ。
でも 4人の不良に
会長がケガさせられた翌日…。
真っ先に情報を得た私が
杉浦さんに報告に行ったの。
どんなことにも
絶対に動じない彼が 明らかに混乱してた…。
それって つまり…。
そう…。
私には はっきりわかったわ。
彼が 本当は…
壬生彩加のこと好きなんだって。
(荘子)理念なんて関係ない。
杉浦さんは 彼女への
個人的な感情から 法度を作ったのよ。
私は… それを承知で
彼をサポートしてきた。
そしたら…。
いつか
振り向いてくれると思って…。
それが本当なら
杉浦を止められるかもしれない。
ゲンちゃん どこに!?
いたいた!
んなとこいたら 危ないっすよ。
うぉっ!
(江本の声)
でも 今は… 月は嫌いだ。
親友を亡くした場所だから。
「ここで 親友を…」
・~
ここ ゴルフ場!?
この5キロ先に カップがある。
(タウラス)そこに ボールを
入れるまでの 打数を競う。
一打でも少ない数で
入れたほうの勝ちだ。
誓約書にサインを。
よし 始めよう。
まずは君からだ。
ウー ホワチャッ!
(大文字)ナイスショット!
徹夜で特訓した甲斐が
あったわね!
なかなか いい。
僕も見習おう。
同じぐらい飛んだかしら?
わざとだよ。
(流星)何っ!?
(タウラス)最初から 勝負がついたら
つまらないからね。
次は 湖越えだ。
できるかい?
ホワチャッ!
ダメだ! 落ちる…。
ハッハッハッハ… フン!
あっ…!?
命拾いしたねえ。
わざと当てたの!?
なんて正確なショットだ…。
遊びは終わりだ。
あの森を抜けると カップだ。
頑張って!
ホワチャッ!
あっ…!
(大文字)どこ行った!?
(タウラス)
森に捕まったようだね。
ハッ!
完璧だ。
(美羽)あった! ここよ!
でも 奴は
もうグリーンにのせたぞ。
このままじゃ
先にカップインされて 負ける…。
まだ 勝負は終わってない!
ここからは
俺のやり方で 自由に戦う。
(電子音声)「メテオストーム
メテオ オン レディ?」
・~
ウー… ホワチャーッ!
よしっ!
Oops!
入った…!
まぐれだ!
勝ったも同然ね。
だが この一打でイーブンだ。
(タウラス)ハッ!
何っ!?
外した…!
メテオの逆転勝利だ!
やったー!
流星君! やったー!
この僕が… 負けただと!?
約束だ。
今すぐ 法度を撤回し すべての生徒の
洗脳を解いてもらおう。
なんの話だ?
そんな約束は知らん!
何っ!?
えっ!?
彼の行動は
正義ではなく 私のため?
ああ。 奴が作ろうとしてる
理想の学園は あんたへのプレゼントだ。
あんたは
それを受け取るのか?
頼む! 力を貸してくれ!
今 杉浦は スイッチの影響で
どんどん暴走してる。
あいつを助けられるのは あんたしかいないんだ。
先生 月の石だって言っても
信じないだろうな…。
《なんだろ… この嫌な感じ…》
ダークネビュラの成長は
予定どおりだ。
えっ!?
誰だ!
・~
おぉっ… 待って!
嘘っ!?
門まで張られてるよ!
あっち あっち あっち!
もう 逃げられないよ~!
メテオだ!
助かった~!
もう やっちゃってください!
うおぉ…!
ちょっ… 待って 待って…!
ああーっ!
JK…!
どうなっちゃってるの…!?
メテオは
タウラスに魂を奪われた!
今は 完全な操り人形よ!
そんなぁ~!
キャッ!
よくやった メテオ。
ハッ!
キャーッ!
なんてことを…!
放せっ! 放せ…。
わあぁ… メテオー!!
こうして魂を抜いてしまえば 誰もが 規則正しい生徒となり
理想の学園ができあがる。
ハッハッハ… アッハッハ…!
(花火の音)
ここで何をしている!?
見れば わかるでしょ。
花火 バーベキュー。
明らかな法度違反だ。
処刑してやる!
杉浦君…。
あなたこそ 何をやっているの?
彩加君!? なんで 君が
こんな愚かなことを…!
お前のためだ!
何っ!?
杉浦。 お前は
スイッチの力で暴走してる。
違う! 僕は
自分の正義を信じて行動している。
何も間違ったことなど
してはいない!
だったら…
彼女を処罰してみろ。
お前の行動が 本当に正義なら
迷わず できるはずだ。
お前の好きな彼女を
処刑してみろ!
クッ…。
ハッ! クッ…!
・~
無理だ!
うっ…。
・~
(矢波)わっ!
俺は 何をしていたんだ!?
痛かったよ~!
おおっ!
(杉浦)彼女を傷つけるなんて…
僕に できるはずがない!
全部 私のためだったんだね
杉浦君…。
もういいよ。
もうすぐ退院できそうなの。
(彩加)私が生徒会長に戻るから。
ありがとう。
(泣き声)
杉浦。 その涙が
お前の歪んだ心を洗い流した。
もう お前は
俺たちのダチだ。
ダチ…?
知らなかったのか?
この学園の生徒全員が
お前のダチだ。
そんで 俺は その代表だ!
変わった奴だな 君は。
・~
アハハ。
さあ スイッチを渡してくれ。
もう お前には必要ないはずだ。
ああ。
それは困る。
ヴァルゴ!
(ヴァルゴ)タウラス
最後のチャンスをやる。
ホロスコープスの幹部として
そいつらを倒せ!
・~
杉浦!
(タウラス)僕は もう
お前たちの仲間なんかじゃない!
わあーっ!
使命に失敗した幹部は
私が この闇に送る!
あの闇は…!
わっ! あっ…。
わあーっ!
(彩加)杉浦君!
杉浦を どこ やった!?
この先は ダークネビュラ。
ゾディアーツが生まれたときに
放出される 負のコズミックエナジーを
吸収して成長する 永遠の牢獄だ。
なんだと!?
(電子音声)「スリー ツー ワン」
変身!
・~
っしゃー! 宇宙 キター!!
いくぞ 弦太朗!
おう!
・~
(弦太朗・流星)うわぁっ!
ゲンちゃん!
(流星・弦太朗)うわーっ!
(電子音声)「コズミック・オン」
「メテオストーム」
・~
みんなの絆で 宇宙をつかむ!
ハーッ!
ホワチャッ!
ウー ホワッ!
オラッ!
何っ!?
(流星)ホワチャーッ!
うわっ!
うわっ!
お前たちに言っておく。
我らホロスコープスの
崇高なる目的は 最終段階へと近づいた。
最終段階!?
これからも
我らに歯向かうというなら…。
(流星・弦太朗)わあっ!
命の保証はない。
そんな脅しに ビビると思うか!?
決めてやるぜ! おりゃっ!
逃がしたか!
タウラスのスイッチを
回収しました。
(我望光明)ご苦労。
これで 十二使徒のスイッチが
10個 揃った。
残りは2つ…。
いよいよですね。
ああ。 ヴァルゴよ。
私の前に 立ちはだかる者は 容赦なく 排除しろ。
わかっています。
(江本)歌星を手にかけた
あのときから 私は誓ったんです。
月ではなく…
私が地球になろうと。
友子君。
これ… 君の落とし物だろう?
月の石。
(江本)やっぱり…
君は見てしまったんだねえ。
私には どうしても あなたが
悪い人だと思えない!
ゾディアーツでも…
きっと いい人だって!
私が いい人?
見くびられたものだ。
(ヴァルゴ)お別れだ。
キャーッ!
(速水公平)これが
我望様の真の姿…!
(ヴァルゴ)これ以上
我々に逆らえば 命はない。
(大杉忠太)
仮面ライダー部は解散だな!
本物のタチバナさんだ!
(タチバナ)特訓だよ。
〈青春スイッチ オン!〉
〈人類の存亡をかけた
宇宙ミッションが 今 始まる〉
〈『仮面ライダーフォーゼ
THE MOVIE』〉