Kamen Rider Wizard 18 Transcript
〈ファントムに狙われた青年仁藤攻介を守ろうとするウィザード〉
〈だが 謎の行動をとる彼の正体はファントムの魔力を食らう魔法使いビーストだった〉
(晴人)お前 上手くなったな。体の調子はどうだ?
うん おかげさまで。 イテッ!あっ すいません。
毒も消えて 絶好調だよ。
ああ そうか。なら いいがあんまり 1人で無理するんじゃないぞ。
ほいっ!大丈夫ですよ これからは。
えぇ?だって 魔法使いが2人いれば晴人さんが 1人で頑張らなくてよくなるじゃないですか。
でも 本当に味方なの?
うーん…。晴人さんを助けてくれたし…。
ありゃついでみたいなもんだろう。
奴の目的は ファントムの魔力を食うことらしいからな。
おはよ。ああ 凛子さん!
何か わかったんですか!?
(凛子)それとなく 木崎さんに探りを入れてみたんだけどあの魔法使いのことは国安0課もまだ つかんでないみたい。
ごめんね。なんも わかんなかった。
わかっているのは あの人がマヨネーズ好きってこと。
いただきやーす!
う~ん!
はあ…。
これで こいつも満足してくれりゃあ…。
言うことなしなんだけどなぁ。
ちょっと ちょっと 君!はい?
な な… なんですかこれは!?
俺のメシだけど。メシは わかってますよ!
これ これ…。なんなんですか これ!?
(仁藤)俺の家だけど?
俺の家って…。おっと!
みなまで言うな!わかってる。
あんたも ここに住んでメシを食いたい。
そうだろ?
男と一緒に住む気はねえがメシぐらいなら いいぜ。 ほら。
今すぐここから出ていきなさい!!
えーっ!?
〈魔法の指輪 ウィザードリング〉
〈今を生きる魔法使いはその輝きを両手に宿し絶望を 希望に変える…〉
・~
あいつだな…。
(ため息)
(ため息)
いきなり家を立ち退かされるとはな…。
大ピンチだぜ。
おおっ!? 水の中に住んでる奴がいるのか…。
あんた 及川博だな?
…誰ですか?
俺か? 俺は…。
こういうもんだ。
ハッハッハ…!あっ…!? 化け物!
さあ 一緒に来てもらおうか。ファントム!
これも ピンチはチャンスってことか。
(仁藤)今日の食事 見ーっけ!
はっ? なんだ おめえは?どけっ!
おいおい やめろ!動くなよ…。
おい 離せ!
動くなって言ってるだろ…。
この野郎!
(銃声)うわっ!
このパターンは… まさか!?
カーッ! やっぱり!
あっ あの人!マヨネーズ!
人の顔見てマヨネーズとは なんだ!
また お前か。それは こっちのセリフだ!
また 食事の邪魔しに来やがったな。
いや だから俺は…。みなまで言うな!
バン!うわっ! …じゃねえよ!
なんにせよ先に捕まえたのは この俺だ。
食う権利は俺にある。さっさと帰れ!
おい 来たよ。あっ?
おっ! おぉ…!ちょっと こっち来いよ!
・~「シャバドゥビ タッチ ヘンシン」変身!
(電子音声)「フレイム プリーズ」
・~「ヒーヒー ヒーヒーヒー」
(ヒドラ)俺の仕事の邪魔するな!
フッ!どさくさにまぎれて!
(電子音声)「ドライバーオン」
ヘンーシン!
(電子音声)「セット オープン」
・~「L・I・O・N ライオーン」
ヤッ!(ヒドラ)うへっ! 魔法使い!?
さあ ショータイムだ。何っ?
えー じゃあ 俺は…。
ランチタイムだ!(凛子・瞬平)ランチタイム!?
(仁藤)ダアッ!
どけ マヨネーズ!
だから 俺は…マヨネーズじゃねえ!
ハッ!ダアッ!
クーッ!
おい お前! 邪魔すんな!お前が邪魔だ。
魔法使いが2人いるなんて聞いてねえぞ!
あーっ!! 俺の食事…!
あーっ!逃げちゃったよ…。
お前が邪魔するから食いそこなっちまっただろう!
そんなことよりゲートはどこだ?
あぁ? ゲート?
なんだったんだ?さっきの化け物は…。
ただいま。 今 帰ったよ。
聞いてくれ。とんでもない目に遭ったよ。
これぞ大発明!新作のマヨネーズドーナツです!
うおー!いただきやーす!
この間のマヨネーズをヒントに作った新感覚のドーナツよ。みんなも おひとつどうぞ。
俺は いつものプレーンシュガーで。
ダメだ…。店長 修業に出ましょう!
わかったわ! 行くわよ!
あぁ~。
おいおい…。 お前も かけて…。何やってんだよ。
かけてみろって!いらねえよ!
かけてみろ!やめろ マヨネーズ!
だから 俺はマヨネーズじゃねえ。マヨネーズは こっちだ!
わかってるよ。
まったく…。ゲートも保護しないでよく のん気にドーナツなんか食べてられるわね。
なあ さっきからなんなんだ? そのゲートって。
魔力の高い人間のこと。
ファントムは そのゲートを絶望させるために襲ってくる。
へえ~。
あっ! そういやぁ 絵描いてたおっちゃんが 襲われてたな。
それです!その人が きっとゲートです!
早く捜さないと…。
ちょっと待った!
ってことは ゲートを張ってればファントムと会える。
つまり ゲートはファントムをおびき出すエサってことか!
全然違う。
ねえ! あの人ホントに魔法使いなの!?
それは こっちのセリフだ。
お前 魔法使いのくせにファントムの魔力を食わずに生きてられんのか?
ああ。ズルいだろ それは!
それより マヨネーズ。いい加減に覚えろ!
俺の名前は仁藤攻介だ!
じゃあ 仁藤。 お前 どうやって魔法使いになったんだ?
おぉ? やっぱりライバルが気になるか。
ああ いい。みなまで言うな。
お前らが 気になって仕方がないのは よーくわかった。
よし!そこまで言うなら 話してやる。
そもそも 俺は大学で考古学を専攻しててな。
とある遺跡を調べてるときに…。
ん…? なんだ?
うおっ!? うわっ!
わあっ! あぁ…!
イッテ…!
あっ!?
なんだ!? ここ。
・~
石版か…?
すげえ発見だ!
んっ!? なんだ こりゃ…。
うわっ!
・~
んっ?
ベルトか…?
うおっ!
うわっ!?
化け物!
(声)「指輪を使え…」えっ!?
(声)「指輪を使え!」指輪?
・~
使う!?
ここか!?(電子音声)「セット オープン」
(仁藤)おわっ! なんだ!?
我は キマイラ。
仁藤攻介。 お前はベルトの扉を開き我と1つとなった。
(仁藤)扉?おい 何言ってんだ!?
お前に魔法を授ける代わりに我に魔力を与えよ。
(キマイラ)さもなくばその命は尽き果てる。
はあ!?
さあ 我のためにファントムを倒し魔力を食らうのだ!
魔法使いビースト!
うわっ!
・~「L・I・O・N ライオーン」
んっ? ん…?
なんじゃ こりゃあ!?
うおっ…。 わっ! わぁ…!
うっ! …んっ?おーりゃっ!
いける!
・~
うおぉ…!
・~
うおぉ…!
よっしゃー!
以上!
遺跡の中にあったってことは古代のものなのかしら。
うーん…。 でもファントムを倒して魔力を食べなくちゃ命が尽きるって…。
恐ろしい話ですね。
やっとわかったか。
俺は 明日をも知れない命なんだ。
それにしては 悲壮感ゼロだけど。
お前は 魔力を食らう必要はないんだろ?
だったら なんでファントムを追ってる?
ゲートを守るためだ。
ゲートっつっても赤の他人だろう。なんか恩でもあるのか?
別に。
ただ ファントムのせいで誰かが絶望するのを放っておけないだけだよ。
クーッ!カッコつけやがって!
命がかかってない奴はのん気でいいな。
ちょっと! 晴人君はね…。凛子ちゃん。
とにかくこれだけは覚えといてくれ。
ファントムに絶望させられるとゲートは…。
いや! みなまで言うな。
お前が一生懸命なのはよーくわかった。
だが お前もよーく覚えといてくれ。
こっちは 命がかかってんだ。
魔力を食わなくていいなら俺の邪魔はするな。
あっ! また来てね!
ごちそうさん。(店長)はーい!
ったく…どうなってるんだ 一体…。
どうやら失敗したようね。
あぁ? 魔法使いが2人いるなんて聞いてねえぞ!
あっ?
魔法使いが増えたぐらいでビビッてんじゃねえよ。
ハッ… 冗談じゃねえ。
で…。 なんなんだ?もう1人のは。
(ワイズマン)古の魔法使い。
ワイズマン!
かつて 魔法が科学と並ぶ学問だったころファントムを封印した禁断のベルト。
奴は それを手に入れたのだろう。
へえ~。
古の魔法使いはファントムの魔力を食らう。
用心するんだな。
それだけ!? チェッ…。
しかし 2人の魔法使いが相手となるとちょっと 面倒臭えな。
俺が手伝ってやろうか?
その必要はないわ。
魔法使いには 魔法使い…。
ガルーダたちからはまだ何も?
うん…。
やっぱ 絵描いてるおっちゃんってだけじゃそう簡単に見つけられないか。
地道に聞き込みするのが一番かもね。
みんなで 手分けして捜しましょう!
私も行く!人手が多いほうがいいでしょ。
気をつけてな。
ゲートは どこ行きやがった…。
・~
じゃあ 瞬平君 お願いね。任してください!
私 向こうへ行く。
あんまり無理するなよ。晴人も気をつけて。
・~
フフフ…。
・~
(電子音声)「ドライバーオン」
さ! メシも食ったし。
今日こそ 食事にありつけますようにっと。
(電子音声)「グリフォン ゴー!」
ファントムを探してきてくれ。
頼むぞ!俺のかわいいグリフォンちゃん。
よーし。
あ イッテ!
おい なんなんだ?早く行けって…。
フッ!うおぉっ!
初めまして 古の魔法使い。
ファントムのほうから姿を現すなんて なんてラッキー!
遠慮なく… 食わしてもらうぜ。
その前に。
話があるの。
かわい子ちゃん…。
ねえ!
ねえ! お人形さん。
ファントム…!
へえ~。 やっぱり わかるんだ?僕のこと。
フフフ…。
別に とって食おうってわけじゃないよ。
ちょっとお使いを頼みたくって。
えっ…?
これを 指輪の魔法使いに渡してくれる?
魔法石…。
じゃあ よろしくね。かわいいお人形さん。
嘘…。
あなたにならゲートの中のファントムを分けてあげてもいいわよ。
なんだそれ?
指輪の魔法使いは教えてくれなかったの?
もしかして自分が食べるファントムをとられたくなかったのかしら…。
あいつは ファントム食わないって言ってたぞ。
そんな嘘を信じるの?嘘!?
ゲートさえいれば ファントムはいくらでも増やせるわ。
だから 私たちに協力しなさい。
そうすればゲートから生まれたファントムを分けてあげる。
本当なのか? その話。
信じるかどうかはあなたしだいよ。
目の前のファントムを食べれば今日は生きられるかもね。
でも 新たなファントムが生まれないかぎりいずれあなたの明日は なくなるわ。
・~
(ため息)
ダメだ…。
(水音)
ハーイ。 また会ったな。
ああっ!
及川博…。今度は逃がさねえぞ!
(銃声)うわっ!
俺とも また会ったな。
指輪の魔法使い!
こっちも逃がさないぜ。変身!
(電子音声)「フレイム プリーズ」
・~「ヒーヒー ヒーヒーヒー」
さあ ショータイムだ。
クーッ! うおーっ!
・~
うわっ!
やりづれえ…。こっちで勝負だ!
フッ 残念。
俺も 水の中は得意でね。
(電子音声)「ウォーター プリーズ」
・~「スイ スイ スイ スイ」
・~
ハッ!
・~
(電子音声)「リキッド プリーズ」
うおっ!
ハッ!
うおわっ!
(電子音声)「ウォーター ドラゴン」
・~「ジャバジャバ バシャーンザブンザブン」
フッ!
(電子音声)「チョーイイネ!ブリザード サイコー!」
わぁっ! イテッ!
フフッ…。 フィナーレだ。
(電子音声)「バッファ」
ハーッ!
うわっ!
…仁藤!?
悪く思うなよ。
ハーッ!
うわぁっ!
ハーッ!
どういうつもりだ!?
それは こっちのセリフだ!
よくも俺を騙しやがって。
やっぱり お前もファントムの魔力が目当てだったんじゃねえか。ええっ!
あっ?
とぼけんなんよ!
女のファントムに聞いたぞ。
女のファントム!?
ヘヘッ。 チャンス!今のうちに…。
ハッ!あっ!?
うわっ!
お前! なんで勝手にゲートに手ぇ出すんだよ!?
はあ?
ちょうどいい機会だ。
改めて聞かせてもらおうじゃねえか。
魔法使いとファントム。
どっちが俺の得になるのかをな!
ったく…。ファントムに騙されやがって。
あぁ?
あいつ 何を吹き込みやがった…。
来たよ。
おいっ! お前も!なんだよ!?
話が先だって言ってんだろ!
あー… もうっ!
〈次回 『仮面ライダーウィザード』〉
(仁藤)ファントムの魔力を食わないと明日をも知れない体なんだぞ!?
(凛子)晴人君は ゲートを守るために 自分の命をかけてる。
明日の命より まずは今日の命だ。
(仁藤)さあ メーンディッシュだ!
(晴人)絶対に お前を倒す!〈究極の大ヒット〉
俺たちが最後の希望だ!
〈『仮面ライダー×仮面ライダーウィザード&フォーゼMOVIE大戦アルティメイタム』〉
〈さあ 怪人どもかかってきやがれ!〉